04/22 2011 我々は超能力者ではない

　Dimension Force - 東の国の幼き魔女 -　Act.06更新。

　自分は風刺小説を書く小説屋に近い何かがあるようだ。
　私は文章中に現実的なものを書き込もうとするきらいがある。
　そしてその物語は、たいてい「どうにもならなかった」ものであったり、「行動したけど変わらなかった」という、不達成感が付きまとう。
　人間誰しも成功を手中に収めたいと願うものだが、私は根本的に｢努力は実る」と考えていない人間であり、しかし「努力しなくても上手くいくときは上手くいく」とも考えていない。
　とどのつまり、どんなに頑張ってもダメなものはダメという考えが中軸にあり、それでいて努力する事を肯定しようとしている。
　これは矛盾だろうか？
　時として自問して見る事があるが、自答されるものは常に「否」だ。

　頑張っても無駄なものは無駄だ。それは絶対的な事実に間違いない。
　しかし、前提条件をしっかり確認して欲しい。
　頑張っても無駄なものに対して、わたしは頑張っても無駄だと言っているだけに過ぎない。
　頑張っても無駄にはならないものは、頑張れば良いのだ。

　ただ、その者のキャパシティを明らかに越えた事柄に対し、努力すれば何と無かるなどと嘯くのは、はっきり言っていじめのようなものだ。
　色々と現実的に考えなければならない。
　だが、我々は超能力者ではない。
　その時々で正しいと感じた選択をしても、間違っていたと気付いたときには取り返しが付かない事も多々ある。
　特に私は、間違いに気付くのにおよそ10年かかる人間のようだ。
　10年の失敗を取り戻そうとして、その方向修正が間違っていた事に更に10年後に気付く。
　失った時間を取り戻したい？

　そりゃあ無理だ。現実をみろって話し。

　仕方がないから努力をしよう。
　頑張っても仕方がない事に関してではなく、頑張れば何とかなりそうな事を探して。